酒屋選び

品ぞろえ豊富な酒屋

お酒の陳列

店選びで肝心なのは品質の管理、商品の管理がしっかりとされているかです。 日本酒はワインと同じ醸造酒でとてもデリケートな生きものであり、温度や紫外線にも敏感です。 たとえば生酒は酵母が生きているので、冷蔵庫で保管しないと味が全く変わるほどの劣化を招きます。 吟醸酒も低温発酵で造られているので、低温で保管しないと味や香りが損なわれてしまいます。 紫外線を含んだ太陽光線も、日本酒に含まれる旨味成分のアミノ酸などを化学変化させてしまいます。 保管場所が悪いとおいしいお酒もまずい酒になってしまうのです。 商品の陳列で見た目を優先し、ライトの当たる場所や直射日光の下に日本酒を陳列している酒屋では、少なくとも日本酒を買うのをやめた方が良いでしょう。
温度管理でもいい店と悪い店を見分けることができます。きちんとした低温貯蔵ケースが店にあるかどうか確認するだけです。 これは酒販店を選ぶ際の大きな判断材料になり、氷温、低温、やや低温、常温と酒質に合わせた日本酒セラーがあれば品質管理に気を使っている、優良店だといえます。 品質管理以外にも、日本酒や地酒に関する情報をどれだけ持っているか、豊富な知識でお客さんにアドバイスできるか、という点も見ましょう。 そのお酒に合う料理やおいしい飲み方が書いてあったり、新しく入荷した銘柄が書いてあったり、店主のやる気を感じさせるお店なら安心できます。 こういったことを踏まえ良いお店を探し出すことが、美味しい日本酒や地酒に巡り合う秘訣でもあります。